SueMera’s 勉強部屋

ドイツ語勉強中(たまにイタリア語、ギリシャ語、ロシア語、韓国語?)

旅行:ギリシャ・ハルキディキ半島とメテオラ周辺(2023年6月)

2023年度初のギリシャはハイシーズン直前の6月。ギリシャ北部のハルキディキ半島は初上陸。奇岩群で有名な中部メテオラは昔行ったけど春先訪問だったので天気が悪く、岩上の修道院は濃い霧の中だった。例年のギリシャ訪問より早い6月ならもう真夏で晴天続きだろうと確信し、海が綺麗と評判のハルキディキ半島と眺めのよいメテオラ再訪を決める。ところが…晴天目当てに6月にしたのに今回の旅行中ほとんど曇ってた。

以下、自分用記録

ハルキディキの地図はよく「拳」と「3本指」と表現される

1日目:テッサロニキ空港到着、ウラヌポリスへ移動

今回もバス移動なのでハルキディキ半島へはKTELハルキディキ(空港からテッサロニキ市内方面に少し行ったところにあるバスターミナル)の利用が必須。

テッサロニキ空港から直通バスがあると思っていたら、到着後に空港のバスチケット販売キオスクの人に聞くと、まずは79番IKEA行きに乗って、IKEA駐車場(ほぼバスターミナルのよう)から36番バス乗り換えでKTELハルキディキに行くように言われた(1.10€)。

思わぬ乗り換え移動で時間ロス。とくに2本目の36番バスは本数が少なく、IKEA到着後バス停の時間表を確認すると次は1時間待ちだった。そのくせバスは実際には予定の10分前到着でそのまま10分前出発。さっそく適当なギリシャ時間。

KTELハルキディキ到着後、本日目的地のウラヌポリス行きバスに乗車(12.40€)。3本指の一番右手の半島にあるアトス山はギリシャ正教最高の聖地であるため旅行者は事前の許可書なく入れない。そして女人禁制なので男性のみ許可書が下りる。この日KTELハルキディキからバス2時間で到着したウラヌポリスはアトス山手前の村になる。

ハルキディキは海の景色が一番の楽しみだったのに、6月は早すぎたのか全然天気よくなかった。到着日、空はどんより厚い雨雲に覆われ、到着したウラヌポリスの海も全然青くない(泣)。しかも涼しい。

ウラヌポリス泊

 

2日目:アトス山クルーズツアー

この日も朝から曇りで涼しい。海も青くない。6月の北ギリシャはまだ夏じゃなかったのかも。というかこの時期想像と違ってほぼ観光客なし。10月後半くらいの静けさだ。

ウラヌポリスといえばアトス山ツアー。実際に入れなくてもクルーズツアーがあり、アトス半島に沿って船を走らせてアトス山にある修道院を船から見ることができる。ウラヌポリスにはツアーデスクがたくさんあって、私はウラヌポリスから半島の先までいって折り返す3時間のツアーを選択(22€)。

本当なら海の景色を楽しみながらなんだろうけど相変わらず空も海もどんより。そのため船から眺めるアトスの修道院の景色もいまいち。でも一度は見ておいてよかったかな。なんかライン川の古城巡りみたいな距離間だったな。

ツアー船がウラヌポリスの桟橋まで戻ってきたら、今度は歩いてMonastery of Zygosへ行ってみることに。女人禁制のアトス山手前ぎりぎりにところにあり、monastery(修道院)といっても現在は機能しておらず遺跡扱い(10-13世紀?)。片道2.4kmだけど何もない1本道なので迷うことはない。

歩き続けて30分、到着したときにはクローズの30分前だった。係りの人は親切でクローズ前でも入れてくれて軽く遺跡の説明もしてくれた。小規模なので30分の見学時間でちょうどいい感じ。

見学後は来た道を再び歩いて戻る。すぐに雨が降り出した。ついてない。でも後ろからイギリス人旅行者が車で通りかかってウラヌポリス中心地まで乗せてってくれたので実はついてた。

明日は3つの指の真ん中シソニア半島・マルマラスへの移動日。直通バスがないので移動がチャレンジだ。

ウラヌポリス泊

 

3日目:バス乗り継いでシソニア半島のネオス・マルマラスへ

朝、宿を出てバス乗り場へ歩いているとツアーオフィスの前でアトス山へ入る人たちが許可書片手に並んでた。当然みな男性。

ハルキディキにある3本指の各半島へのバス移動は、KTELハルキディキとの直バスしかない。そのため、本日のようにアトス半島からシソニア半島への移動は、ウラヌポリス(アトス半島)からKTELハルキディキへのバスに乗り、途中でKTELハルキディキからマルマラス(シソニア半島)行きのバスとすれ違う所で乗り換える必要がある。

色々調べた結果、ハルキディキの「拳」の真ん中に位置するアギオス・プロドロモス(Ag. Prodromos)という村での乗り換えが時間的に唯一いけそう。念のためにKTELハルキディキへメール問い合わせたらすぐに返事がきてこのルートで大丈夫とのこと。時間も教えてくれた。

8:00 ウラヌポリス乗車

9:30  アギオス・プロドロモス下車

10:10 アギオス・プロドロモス乗車

11:50 ネオス・マルマラス到着

昨日ウラヌポリス内を歩いてみてバスのチケット売り場がないことは分かった。乗車してからの現金支払いは面倒なので前の晩にKTELハルキディキのHPでオンライン購入(バス検索がまったく表示されずアプリ内購入はできなかった)(7.90€+8.50€)

2日前ウラヌポリスに向かうバス乗車中にアギオス・プロドロモスでの停留所は把握済み。小さな村でバス停はなく教会の前だった。この日、予定より30分遅れでアギオス・プロドロモスに到着。

下車するとき運転手から「マルマラス行は通りの反対側のレストラン前で待つように」と言われた。15分ほどでシソニア半島方面へのバスが到着。バスの表示は「サルティ」行きだけど、途中でマルマラスにも寄る。

この辺のバスは1日2,3本だし、乗り遅れてタクシー使うにも次の目的地は遠すぎる。なのでこの日の移動は少し心配だったけどスムーズにいってよかった。ただしマルマラス内の中心地とバスストップは自分が思ってたところとは違っていて、バスから下車後は宿に向かってきつい坂道を15分ほど歩くことに。あとで分かったのはマルマラスには2つバス停があって一つ目で降りてしまっていた(この1つ目の方が中心地になる)。そしてきつい坂道もグーグルマップの最短距離だったけど、迂回して海側歩けば宿までほど平坦な道だった。

マルマラスはリゾート地って感じでお店やカフェが割とある。空も少し回復してやっと青い海が見れたー! 小さなビーチが所々にあり夏らしい景色が。中心地もそんなに見て周ることもない小規模なところなので、町歩きのあとはビーチでのんびり。

マルマラス泊

 

4日目:日帰りでサルティへ

マルマラスはシソニア半島の西側。この日はバスで半島の東側にあるサルティへ行ってみた。本当は写真の景色で憧れてたヴルヴルゥ(Vourvourou)に行ってみたかったけどバスがない。ちなみにヴルヴルゥはウラヌポリスからのクルーズツアーがあったけど時間的に無理だった。

バスはKTELハルキディキから来るので最寄りバス停に到着するころには30分遅れで来た。西のマルマラスから東のサルティに横断する道はないらしく、乗車後はしばらく南下して半島の先までいって、今度はサルティまで北上する1時間ルート(片道5.30€)。

サルティはビーチくらいしか見どころなさそう。でも海はきれい。海の向こうにはアトス山も見える。とりあえず帰りのバスまで3時間ビーチで過ごした。今回の旅は初日から抗ヒスタミン剤飲んで、ビーチでは基本パラソルの影に隠れてるので日光アレルギーはまだひどくない。

マルマラス泊

 

5日目:バス乗り継いでカッサンドラ半島・カリテアへ

この日はシソニア半島から3本指一番左手のカッサンドラ半島へ移動。まずはシソニア半島からKTELハルキディキ方面のバスに乗り、カッサンドラ半島入口手前にあるムダニアで乗り換えることはKTELのHPで確認済み。一点気になるのはマルマラスからKTELハルキディキ行きバスが本当にムダニアに立ち寄るのか。というのも先日KTELハルキディキからマルマラス方面へのバスに乗ったったときにはムダニアではなく思いっきり拳の真ん中を通過してたから(だからウラヌポリスからの乗り換えがアギオス・プロドロモスだった)。

前日KTELハルキディキのHPでチケットはオンライン購入済み(7.70€)。バスは30分遅れでマルマラスの最寄りの停留所に来た。運転手にムダニアに行くことを伝えて乗車。何も言われなかったのでムダニア経由のKTELハルキディキ行きバスもあるんだと安心してたら、途中のプサクディア(Psakoudia)というところで降ろされたw やはりマルマラスからKTELハルキディキ行きバスはムダニアには寄らないようで、途中のルートが重なるプサクディアで乗り換えらしい。

次のバスはすぐにやってきて無事に乗車、その後ムダニアに到着。今回初めてKTELハルキディキ以外で見るちゃんとしたバスターミナルだった(これまでバス停の印もないとこばっかだったので何となくホっ)。今度はKTELムダニアでカリテア行きチケットを購入(2.50€)。

30分で到着したカリテアはマルマラスほど大きくないけど小規模でも一応町で店など不自由はなく、海が超青くて綺麗で結構気に入った。宿もアパート形式でこれまでで一番快適。ここは機会があれば1週間くらいぼーっと過ごしたいかも。

カリテア泊

 

6日目:ペフコホリ日帰り

この日はまずカリテアビーチ沿いにある遺跡・Zeus Ammon Sanctuaryに行ってみた。実は昨日グーグルマップを頼りに行ってみたけど閉じたゲートにしかたどり着けなかった。この日もやはりゲートは閉じている。グーグルマップではここが唯一の入り口だけどゲートに何のサインもないのでこれは裏門と予想。なのでそのままビーチまで降りていくと、ビーチ沿いに入口発見。この日は無料エントランスだった。小規模な遺跡なので見学に30分もかからなかった。

今度はカリテアのバス停まで歩いて行き、チケット販売のキオスクでペフコホリへのバスチケット購入(片道2.50€)。カッサンドラ半島東側にあるカリテアからそのまま海沿いを20分南下したところにあるビーチ。ペフコホリはビーチが綺麗なイメージあったけど少々曇ってたからか昨日のカリテアの方が青い海で綺麗だった。それでもペフコホリは他にこれといって見どころないので3時間ほどビーチでのんびり。

カリテア泊

 

7日目:ハルキディキ最終日はネア・ムダニア

朝、肌寒く雨模様。なんとなくハルキディキにもう一泊しようとカサンドラ半島が始まる手前の街ネア・ムダニアに行くことに(ここはマルマラスからカリテア移動の乗り換えに利用したところ)。カリテアのバス停はキオスクにチケット販売兼案内人がいるので安心。ムダニア行きチケットを購入(2.50€)。

カリテアからムダニアはたったの30分で到着。ムダニアはたぶんハルキディキ内でも一番大きな町かも。通りがたくさんあってなぜか至る所にクリニックや薬局があるけどなんか訳あるのかな。宿はアパート最上階で海が見れる最高のロケーション。でもずっと曇りでたまに小雨という天気なので景色は綺麗さ半減で残念。

ムダニア市内はこれと言って見どころなし。車があれば15分くらいでByzantine Museum of ChalkidikiAncient Olynthosなどすごく行ってみたいところあるけど、バスではいけないらしい。。。 天気も良くないし、この日は適当に町歩きしてアパートのバルコニーで海眺めながらゆっくりした。

ネア・ムダニア泊

 

8日目:ハルキディキ半島からギリシャ中部へ

海景色の次は山景色ということで、旅の後半はギリシャ最高峰オリンポス山付近とメテオラ周辺の景色を楽しむことに。まずは前にYoutubeで見て行ってみようと思っていたリトホロ滞在を予定。オリンポス山の麓の村で景色が綺麗らしい。

ところが前日ムダニア滞在の晩から豪雨と雷が始まる。雷がうるさくて夜中に目が覚めたほど。ムダニアの宿をチェックアウトするころには雷は止んだけどまだ大雨。雨具なんて持ってない。とりあえず宿からKTELムダニアまではタクシーに来てもらった(6€)。

テッサロニキ(KTELハルキディキ)行きのバスチケットを購入後(6.30€)は天気予報チェック。どうやら明日の昼過ぎまで悪天候らしい。リトホロでは山の散歩もしたいので、雨模様の今日はリトホロ手前の町カテリニまで進んで、明日リトホロ入りすることに。

ムダニアからKTELハルキディキ到着したころには雨はほぼ止んでた。ここから今度はテッサロニキ市内中心地方面へ移動してその先にある長距離バスターミナルKTELマケドニアへ行く必要がある。KTELハルキディキで下車するとちょうど目の前に45番KTELマケドニア行きバスが待っていたので乗り込んた。

チケットはバス内の発券機で買えるらしい。値段は何種類かあって「κανονικο(一般)」が0.90€、一番高いのが「αεροδρόμιο(空港)」で1.80€。ちなみに現在地KTELハルキディキは空港よりテッサロニキ中心地側にあるので、ここから空港は逆方向。適当ギリシャなので値段さえ合ってればよさそう。KTELハルキディキからKTELマケドニアは始点~終点なので一番高い空港用チケットなら十分だろうけど、念のために出発前の休憩中の運転手にも聞いてみた。すると運転手はしばらく発券機前で悩んだあと「κανονικο(一般)」0.90€でいいと言ってきた。初日の空港からKTELハルキディキが1.10€だったのに。その倍の距離のKTELハルキディキからKTELマケドニアは0.90€でいいのだろうか。運転手がそれでいいというので発券機に1€コインをいれて一般チケット購入(発券機はお釣りに対応していない)。先に切符をボタン選択してからコインを入れる仕組みだった。

30分ほどでKTELマケドニアに到着して今度はKTELカテリニ行きバスチケットを購入(6.30€)。運よく出発の15分前だった。ムダニアからスムーズに移動できてよかった。到着したカテリニ中心地は普通の町で面白くなさそうなので海沿いのパラリア("ビーチ"という意味)まで行ってみることに。Googleマップで表示されたバスストップEphoriaまでKTELカテリニから徒歩10分。ここのチケットキオスクでパラリアまでのチケット購入(1.50€)。

パラリア行き1番バスはすぐに到着。20分後に海沿いのパラリアに到着。予備知識なしで来てみたけど賑やかなリゾート地だった。ホテル、お土産屋、タベルナ、カフェが並びカテリニ中心地では一切見なかった観光客が沢山。ビーチはすぐそばにあって小さいラルナカ(キプロス)って印象。

カテリニ中心地より楽しそうなので本日はここパラリアに一泊することに。シーフロントの眺め最高の部屋にチェックイン。窓いっぱいに海が見えるけど天気が残念すぎる。本日まったく晴れ間がない。晴れてたら綺麗な海だったに違いない。

パラリア泊

 

9日目:オリンポス山麓のリトホロ村へ

朝から天気悪い。どんより雨雲に覆われた空が残念。パラリア中心地にあるバス停に行くとチケット発券機がある。どうやら行き先で購入するわけではなく、距離や時間で色分けされたチケットらしい。これはクレタ島と同じシステム。

バス停にはカテリニ行きの時間表があり、行きはカテリニ市内キオスクで1.50ユーロの赤チケットだったけど、この時間表を見る限り自分がこれから乗るカテリニ中心地への戻りバスは緑チケットのよう。説明はなかったけどそれしかありえないので今回は発券機で緑チケット購入(1.10€)。乗車中めずらしくチェック係りが来て確認されたけど緑チケットでOKだった。

カテリニ中心地に到着したら前日のKTELカテリニまで徒歩移動。ここから出発するリトホロ行きバスチケット購入(2.30€)。30分後に到着したリトホロは評判通り山の景色が綺麗な村だった。ただ想像と違ってメインのスクエア付近は割と観光地化してる。

宿はメインスクエアの近くで一番長めのいい部屋をもらった。ベランダに出ると山の景色が綺麗。オリンポス山は手前の山の間にあるらしく今日は雲で見えない(らしい)。

チェックイン後少し歩いてみた。メインスクエアの裏手から森と小川があるけど、歩いて見て周れる範囲は狭いかな。

トレッキングコース入口まで行ってみたけど何か思ってたよりもワイルドな山歩きだ。けもの道感半端ない。雨で足場悪いしちょっと入れないかな。天気予報は明日から晴れなのでまた覗いてみよう。

リトホロ泊

 

10日目:リトホロからラリッサへ移動

朝。晴れてる。雲はあるけど雨雲じゃない。ベランダからの眺める山景色は昨日よりクリア。たぶんオリンポス山見えてる(たぶん奥の山)。

チェックアウト後、次の目的地ラリッサ行きの電車まで時間があるので再びメインスクエア裏を歩いてみる。トレッキング入口にも入って少し歩いてみたけど本当にただの獣みちで何の景色もない。奥までいけば何かあるのかな。

そして変な生き物見た。めっちゃ太い巨大ミミズのようで蛇のような舌をもつこれ何だ。体長30センチ、太さ直径4センチくらいはあったかな。遠目から存在に気づいたからよかったけど、足元で気づいてたら気絶するわ。Googleで画像検索したら足のないトカゲだった(European glass lizard)!

チェックアウトしたホテルに荷物を取りに行って、リトホロ駅までのタクシーを手配してもらった(10€)。駅は村から離れて海方面へ10分ほど車で行ったとこにある。ここからラリッサ行き電車チケットを購入して乗車(6€)。1時間後ラリッサへ到着。

ラリッサは別に用はないけど来たことなかったから立ち寄ってみた。テッサロニキやアテネほどじゃないけど想像より割と大きな街だった。街中にちらほら遺跡にあるけど時間的に入れないし、街中の遺跡としては特別大規模でも感銘受ける感じでもなかった。この日は適当に街歩きしただけ。わざわざ一泊しなくても良かったかな。

ラリッサ泊

 

11日目:いよいよメテオラ目指してカランバカへ

最初昼頃のKTELバスでのトリカラ経由カランバカ入りを考えてたけど、自分が思ってたKTELとは離れた別のバスターミナル出発と言われた。ラリッサが思ったより見どころなかったのでこの日は朝からカランバカへ電車移動することに。ラリッサ駅でチケットを購入(14.40€)。途中からバス乗り換えだった。先日このラリッサ地方で起きた電車正面衝突事故の影響で今だに一部電車は代替バスらしい。

スケジュールは以下の通り。

8:52 ラリッサ駅 電車乗車

9:13 パレオファソス 電車下車

10:00 パレオファソス バス乗車

11:30 カランバカ バス下車

少々の遅れもあったけど基本スケジュール通りにいって昼頃カランバカに到着。駅から宿まで歩きながら衝撃。私の知ってるカランバカじゃない! 前回(2015年)行ったときは本当に村って感じだったのに、めっちゃ観光地化しておしゃれな町になってる! 前は静かでほのぼのした奇岩群に囲まれた村って感じだった記憶。チェックイン後に中心地を歩いてみて地理的には懐かしいんだけど雰囲気がまったく違う。

明日できるだけバスで周る予定だけどルサーヌ修道院(Roussanou Monastery)は明日休館日。なので今日行っておくことも考えたけど、結局この日は夕方16:30からの「サンセット・ツアー」に参加することに(30€)。このツアーは各修道院の位置関係も把握できたので明日のバス移動にも役立った。

16:30 ホテル前で迎えに来たツアーバスに乗り込む。まずはこの時間でも唯一まだ開いてるアギオス・ステファノス修道院で自由時間。明日のバスは本数が少ないので全部周るのは難しいと思ってたから、このツアーで1つ目の修道院に行けたのは助かった。この修道院は唯一階段なしでアクセスできる一番行きやすい修道院でもある。

サンセットまで時間があるので、バスは他の修道院の前まで来たり、数か所眺めのいいスポットで写真撮影のために停車してくれる。

一旦メテオラを降りてオールドタウンにある4~5世紀ごろに建てられたビザンチン教会も見学。

他にも明日自分ではバスで行けないHermit Caves of Badovas(メテオラの隠修士が数世紀前住んでいた)も見学。

日没の50分前にはヴュースポットへ到着。時間まで各々過ごす。ピクニックセット持参でワインで乾杯してる人たちも。天気も良かったので最高の日没が見れた。携帯のカメラが一番綺麗に撮れたかな。

カランバカ泊

 

12日目:バスでメテオラ巡り

メテオラで見学できる修道院は6つ。

1.アギオス・ステファノス修道院(St. Stephen’s Nunnery)

2.アギア・トリアダ修道院(Holy Trinity Monastery)

3.メガロ・メテオロン修道院(Great Meteoron Monastery)

4.ヴァルラーム修道院(Varlaam Monastery)

5.ルサーヌ修道院(Roussanou Monastery)

6.アギオス・ニコラオス修道院(Agios Nikolaos Anapafsas Monastery)

バスはメテオラ行きが1日4本(9:00, 10:45, 12:00, 14:45)、戻りのバスが1日3本(11:25, 13:20, 16:00)しかない。修道院に入るには各3€払う必要がある。

バスのルートはカランバカ→→メテオラ麓の古い村(Kastraki Village)→→アギオス・ニコラオス修道院→→ルサーヌ修道院→→ヴァルラーム修道院→→メガロ・メテオロン修道院→→アギア・トリアダ修道院→→アギオス・ステファノス修道院。帰りは逆ルートで戻る。

まずは朝9:00メテオラ行きバスに乗車(シングルチケット1.60€)。乗車中に気づいたのは各々修道院前にはバス停はなく、バスはメガロ・メテオロン修道院まで一気にメテオラを上っていく。そしてメガロ・メテオロン修道院から折り返して終点のアギオス・ステファノス修道院まで走る。なので途中の修道院で降りたい場合は運転手に前もって停車を頼んでおく必要がありそう。ヴァルラーム修道院に関してはバスは通らず、訪れる際にはメガロ・メテオロン修道院との道別れでバスに乗り降りする必要がある。

最終地のアギオス・ステファノス修道院は昨日すでに訪ねたので1つ前のアギア・トリアダ修道院で下車。この修道院は下車したメイン通りから少し離れていて、まずは10分ほど坂を下りて、そこから一気に10分ほど上り階段で修道院到着。

6つの修道院の中で一番アクセスが大変とのことだけど最初に行ったので、思ってたより体力的に辛くはなかった。さすがに修道院からの眺めは最高。大きな修道院ではなかったけど次のバスまで余裕があったのでゆっくり見て周った。

次は11:25発アギオス・ステファノス修道院からの戻りバスに乗り込んでメガロ・メテオロン修道院で下車。今度はあまり時間がない。次の13:20発アギオス・ステファノス修道院からの戻りバスに乗るまでにこの修道院とヴァルラーム修道院の2つを見学する必要がある。そしてこの2つは他と比べて大きめなので見学に時間がかかる。2015年に来た時にメガロ・メテオロン修道院は割とじっくり見てるので少し駆け足で見学。

修道院を出たら次のヴァルラーム修道院もう見えている。

ヴァルラーム修道院まで歩いて10分ほど坂を下って到着。

戻りの際、バスはヴァルラーム修道院前までこないのでメガロ・メテオロン修道院との道別れまで戻ってバスを待つ。13:20発アギオス・ステファノス修道院からの戻りバスは一旦メガロ・メテオロン修道院へ行って折り返して戻ってきたときに乗車。

カランバカまで戻るバスはメテオラを下って行き、ルサーヌ修道院(本日休館)を通り過ぎてアギオス・ステファノス修道院に来たところで下車。本日最後の訪問地アギオス・ステファノス修道院は小さな修道院だけど急な階段(車用坂もある)で体力もそろそろ限界。時間はあるので休みながらゆっくり上って到着。

見学後は16:00発アギオス・ステファノス修道院からの戻りバスに乗り込んでカランバカまで戻る。観光地化したカランバカは午後の時間を費やすにも役立った。

カランバカ泊

 

13日目:6つ目のルサーヌ修道院へ

朝チェックアウトして荷物を預けたら10:45発のメテオラ行きバスに乗車。昨日はこちらから目的地を言わない限りメガロ・メテオロン修道院とルサーヌ修道院以外は素通りだったバス。今日は別の運転手の上、チケット係の人もいた。しかもチケット係がどこで降りたいかも聞いてくるし、到着したことを教えてくれる。
この日は昨日休館だった6つめの修道院ルサーヌへ。こちらは下車後すぐに修道院への上り階段がある。

アギオス・ステファノス修道院やアギア・トリアダ修道院ほどではないけどまぁまぁきつい上り階段。休みながら進んでやっと到着。修道院自体は小規模で30分ほどで見学は終了。中のフレスコ画は見ごたえあったけど撮影禁止。

先日はほぼバス移動だったので、ルサーヌ修道院見学後は歩いてアギオス・ステファノス修道院まで坂を下ってみた。どこを向いても絶景でいい散歩になる。

アギオス・ニコラオス修道院(昨日見学済み)前まできたら、13:20発アギオス・ステファノス修道院からの戻りバスに乗って宿に戻ってきた。これでメテオラ見学はコンプリート。晴天に恵まれて景色も楽しめた。前回訪問時はずっと霧(下はその写真)に囲まれてたから今回は全然雰囲気の違うメテオラを十分楽しめた。

カランバカに戻って休憩後は宿で荷物をピックアップして、カランバカ駅で次の目的地トリカラまでのチケットを購入(1.80€)。今回も代替バスでトリカラ駅まではたった20分で到着。メテオラは麓のカランバカに宿泊したのでトリカラは特に目的はないけどまだ未訪問の土地だったので行ってみることに。

トリカラは想像してたより町だったけどラリッサと同じで特に自分にとっては見どころなし。何か所か見学できそうなところはあったけどすでに閉まってたので適当に町歩き。

トリカラ泊

 

14日目:最終地テッサロニキへ戻る

KTELトリカラは中心地から離れたところにある。ただ町中にKTELのオフィスがあってここで前日テッサロニキ行きのバスチケットを購入済み(18.70€)。ネット検索しても中心地からKTELバスターミナルへ行き方が分からなかったのでオフィスで聞いてみると、ここからシャトルバスが出るらしい。テッサロニキ行きバスの出発時間にこのオフィスまで来るように言われたので、シャトルバスに乗るここがチケットの出発点ということか。

宿をチェックアウト後は時間まで再び町歩き。ギリシャ・ローマの他にオスマン帝国の名残もある町。

バスの時間が来たので宿で荷物をピックアップしてKTELのオフィスへ。オフィス前にはほかにも待ってる人がいる。それでも出発の10分前に念のためにオフィスの受付(昨日とは違う人)に本当にここでいいのか聞いてみたら、なんと出発はKTELトリカラのバスターミナルと言われた。シャトルは確かにあるけどチケットの出発時間はKTELトリカラからの時間だった。もうあと10分しかないんだけど。焦ったけど運よくタクシースタンドがオフィスの横に。結局タクシーに乗ってバスターミナルへ移動(5€)。ちょうど出発時間に到着して即乗車。助かったー。

バスは3時間ほどでテッサロニキのKTELマケドニアに到着。まだ降りない人いたからもしかしたら街中のテッサロニキ駅横のKTELテッサロニキまで行くのかも。でもどうせ駅からだと宿まで結構歩くことになるからKTELマケドニアで下車してここから01X番バスで宿の最寄りストップまで移動(0.90€)。

テッサロニキはトランジットで何度も来てるので特に何するでもなく。適当に街歩きして宿で休んだ。

テッサロニキ泊

15日目:帰国前にお気に入りの考古学博物館へ

帰国日午前中は時間あったので大好きなDerveni krater(紀元前4世紀メタルワークの傑作)を見に考古学博物館へ(8€)。宿から歩いて片道30分だけど時間あったのでバスは使わなかった。この博物館は何度も来てるけどDerveni krater以外にも素晴らしいコレクションが揃ってる。

展示ルートの最後でDerveni kraterキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

なんか見てると本当に当時の「ディオニュソスの儀式」の最中に自分も紛れ込んでるような感覚を覚えるのは自分だけだろうか。トランス状態に入りそう。

宿で荷物をピックアップしたあとは最寄りのバス停へ。01X番空港行きバスに乗車。以前は街中のキオスクかペリプテロでチケット購入できたけどもう売ってないらしい。KTELマケドニアで中心地へのバスに乗るときチケット売り場キオスクでこの日の空港行きチケットも買っとけばよかった。

結局乗車後にバス内の発券機で買うことに。でも乗車すると混みすぎてて発券機までたどり着けない。なのでしばらく経って乗客が減ってからチケット購入(1.80€だけどお釣り対応してないので2€コイン使用)。空港に到着、そして出国。その後、帰国。

 

今回は正直スケジュール的にも内容的にもムダニア、ラリッサ、トリカラは不要だったかなって感じ。でもギリシャはできるだけ色々な所に行きたいので一度は行っておいてよかったかな。

あと今回はギリシャ入りしてしばらくは言語がでてこなかった。とっさの「いいえ」がNeinとか「~お願いします」がBitteとかドイツ語で出てきてしまう。今回とくに頭の切り替えが難しかった。今度からギリシャ旅行前は1,2週間ギリシャ語フレーズを集中してやってギリシャ脳にしてから行こうかな。

 

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