SueMera’s 勉強部屋

ドイツ語勉強中(たまにイタリア語、ギリシャ語、ロシア語、韓国語?)

旅行:ギリシャ・スポラデス諸島+ペロポネソス半島+デルフィ(2021年10月)

10月のギリシャ旅行。色々と失敗や不運続きでグダグダな旅になってしまった。

これまでのギリシャは10月でもまだぎりぎり旅行シーズンで、大抵は晴天でビーチで泳げると認識していた。でも今年は異常気象なのか雨ばかりで肌寒い(9月旅行の時点で朝晩寒かった)。最初の予定ではスポラデス諸島のスキアトス島、スコペロス島、アロニソス島をフェリー移動しつつ、各島3泊ずつしてビーチメインでのんびりするはずだった。そして最後は本土に戻ってボロス経由でトリカラに2泊してメテオラに行こうと計画。メテオラ麓のカランバカ村ではなく、まだ滞在したことないトリカラを選んだ。メテオラは数年前の訪問では小雨と霧であまり景色が楽しめなかったので再訪を計画(晴天のメテオラを見たかった)。ところが大幅変更をするはめに。

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最初に計画した滞在予定地

以下、ただの日程書き出し

 

1日目:アテネに到着して北へ移動

朝10:00アテネ国際空港到着。まずはスキアトス島行きのフェリーに乗るために港のあるボロスへ行く必要がある。アテネのバスターミナルは郊外に2つあり、ペロポネソス半島方面に行くバスはキフィソウバスターミナル(terminal A)、北方面に行くにはリオシオンバスターミナル(terminal B)。アテネ市内から行くよりは空港からの直通バスが便利なので、私は通常到着日にそのまま移動する。今回は北のボロスに行くのでリオシオンバスターミナルへ。キフィソウバスターミナル行きのX93番バスで途中で降りればいい(5.50€)。バスターミナル前ではなく、あくまで手前の通りで止まるのでGPSで注意が必要。

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リオシオンバスターミナルに到着したらボロス行きのバスチケット購入(27.40€)。移動時間はそんなに長くないだろうと勝手に思ってたら、実際には4時間もの道のりだった。バスは満員。1つ前の席のお兄さんが日本のアニメをイヤホンなしで見ていたので、ずっと日本語を聞きながら過ごすという奇妙な体験をしてしまった。

港町ボロス到着は夕方なのでこの日はトランジットステイ。港から徒歩数分の格安ホテルに泊まった。町歩きしたがとくに見どころなし。唯一興味のあった博物館はもちろんすでに閉っていた。

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ホテルの入口を塞ぐ奴

ボロス泊

 

2日目:ボロス港からスキアトス島へ

朝8:00出航のスキアトス島へのフェリーチケットを購入後乗船(25.50€)。地図ではスキアトス島は本土とそんなに離れてないが2時間要した(GPSを確認すると1時間たったころやっと港のある湾から出るところだった)。

スキアトス島は3泊なのでバルコニーと海が見える宿を前日予約。レヴューもよかったし、他の宿より大きめだったのでここに決めたが、実際の部屋はサイトの表示よりも随分狭く、バルコニーも小さくて、海はサイドに見えるだけだった。ただオーナーが親切で、値段も驚くほど安かったので文句は言えない。

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スキアトス島はフェリーから降りたら目の前からまっすぐにメイン通りが続く。結構長く続いており両脇にもショップ、カフェ、タベルナが続いている。フェリーから降りて左右横に広がる通りは海に面しておりクルーズツアーの船が並んで停泊しており、その前には各自ツアー案内の看板が出ている。日が照ってくると海の色も綺麗に。

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島内バスの情報を確認したら驚くことに1ルートしかない(朝から晩まで30分毎に走ってるのが唯一の救い)。滞在するスキアトスタウンは島の南に位置するが、そこからほぼ横一直線に30分ほど西に行くバスのみ。スキアトス島といえば島北部のララリアビーチの写真が有名だが、バスでは行けないことが判明。どうやらクルーズツアーでしか行けないようだ。

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有名なララリアビーチ(ネットで拾った写真)

そしてこの日、ネットで週間天気予報を確認して衝撃の事実が。あくまで予報だけど、スポラデス諸島を含むギリシャ全体で、明後日まで曇りが続き、その後は旅行中ずっと雨ということが判明。これまでにも雨予報が晴れになったりはあるけど、10日以上ずっと雨予報となると天気は常に崩れ気味のはず。正直こんな天気で島滞在はしたくない。それに雨だけでなく風も出てきたらフェリー移動に支障をきたし、本土に戻れなくなる可能性も…。今後の移動先を変更すべきか考え始める。とりあえずまだ雨が降らない明日は、クルーズツアー(ララリアビーチ+スコペロス島行き)に参加することに。

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ギリシャでこれは(´・д・`)ヤダ

スキアトス島泊

 

3日目:クルーズツアーの行き先が急遽変更

昨日見つけて予約しておいたクルーズツアー船の前に朝10:00前に到着。すると昨日の呼び込みの人が「天気が悪いのでツアーはキャンセルです」と言ってきた。強風というわけではないけど小型船のためだろう。ただ運良くすぐ隣の中型クルーズ船ツアーが10時に出航するらしいので急遽参加。行き先はスコペロス島とアロニソス島のみ。この頃には今後の天気を考慮してスコペロス島とアロニソス島滞在はやめようと思ってたのでツアーで少しでも行けるなら丁度良かった。最初に利用するつもりだったツアー会社は翌日スキアトス島北部を周るクルーズツアーを予定してるらしいので、ララリアビーチは明日にすることに。

ツアーは船長やスタッフが陽気で明るく楽しかった。このクルーズ船は今日このツアーが今シーズン最後ということで「明日からバケーションなので嬉しい!いい気分なので酒を配ります!」と船長が船内放送。航海中何度もウゾやメタクサを配ってくる。自分もだけど何杯も飲んで、皆で歌って踊る始末。船長は操縦室を見学に来たツアー客に順番に船の舵を握らせていた(絶対、酔ってたはず)。

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出航後すぐに酒を配り始める

出航時は曇ってたが天気は割と回復した。でも例年と違い肌寒いので船上は上着を着込んだり、停泊地で泳ぐことはできなかった。船はまずアロニソス島に到着。バスが待機していて希望者は丘の上のold townまで連れてってくれる。小さく可愛い感じのタウンを探索後はクルーズ船が停泊してる港町で時間を過ごす。

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一通りアロニソス島を船で周ったあと、次の行き先は映画「マンマミーア」の撮影場として有名なスコペロス島。マンマミーアのサントラ版をガンガン鳴らしてゆかりの地を船で周る。ツアー客もメリルストリープ世代のおば様方が多く、とくに「Mamma Mia!」や「Dancing Queen」ではめっちゃ盛り上がってた。それに各ゆかりの地ではそのシーンの歌を大音響で流しながらクルーズ船が通るので、陸側の人たちも一緒に踊ったり、船上と陸上で手を振り合ったりしていた。

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ちなみに本当はこのツアーでは2島とも島の片側を巡るはずが、明日から休暇で気分がいい船長は両島ともぐるっと一周周ってくれた。

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何杯か目の酒

スキアトス島に戻るころにはおじ様方おば様方が皆酔っぱらって輪になって踊り始める。誰が舵を握ってるのか知らないが船長が率先して踊っていた。

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左下の赤ジャンパーが船長

宿に帰って今後の予定を考える。宿は明日まで泊まれる。明日以降天気が崩れてくるみたいなので空港のあるスキアトス島からアテネ行きに乗って島脱出を図るか(幸い1日1便アテネ行が出ている)。ただアテネからほかに天気のいい所に移動を考えてみたがどこも似たような天気予報。エーゲ海なんて風警報がでている。島は諦めた方がよさそう。

こうなったら本土で遺跡や博物館メインにするべきか。そうなるとまずはペロポネソス半島に行き、ミケーネ遺跡を再訪するか。それから半島北部のパトラ入りすれば月・水・金のみ走行しているパトラからデルフィ行きのバスに乗れるのでデルフィ遺跡にも再訪できるかも。日程的に月曜日パトラ発のバスに乗ることになるが、そうなるとミケーネ再訪だけでは時間を持て余す。なのでスキアトス島をあと1日伸ばして今度は景色のいいホテルに1泊してから(どうせ雨でホテルで過ごすことになるだろう)、アテネ⇒ペロポネソス半島へ移動するか。などなど色々考えているうちに夜中になったので、明日のツアーが終わってから改めて考えることに。

 

スキアトス島泊

 

4日目:ララリアビーチに行けない

朝10時また昨日の集合場所へ。すると誰もいない! ツアーの看板もない! どうやら昨日キャンセルになったツアー船は今シーズンお開きにしたらしい。これじゃララリアビーチに行けない! とりあえずほかのクルーズ船ツアーを探してみる。ほとんどお開き状態だが、2か所だけ看板があった。1つはこれから出航のツアーでスコペロス島のビーチを何か所か周るもの。あとでこれに参加しとけばよかったと後悔したが、ビーチ巡りしても寒くて泳げなさそうなのでこのときは却下。その隣の会社の看板はララリアビーチとスコペロス島に行く。スコペロス島は昨日行った所とタブってるので特に行きたいわけではないがララリアビーチには行けるようだ(泳げなくても有名な景色を見たい)。ただしツアーは明日出航で40€と割高。どうせスキアトス島にあと1泊してもいいかと思っていたところだが、ララリアビーチに行きたいがために40€はありえないのでやっぱり諦める。

今日の予定がなくなり気落ちしながら宿に戻って、やはり島脱出しようとネットで明日のアテネ行き航空券購入(66.80€)。その先はまだ泊まったことのない所に行ってみようと色々考えていたら昼過ぎに。外を見たら割と晴れてる。もったいない、どこかに行かなきゃ…とバスに飛び乗る。

バスは乗り込んでから係りの人が集金に来るタイプ。バス停はすべて番号が振ってあり、始点のスキアトスタウンが0番,終点のククナリースが26番。そのため旅行者は皆「〇番まで」というようなチケットの買い方やバスの降り方をしていた。バスはこのルートしかないのでとりあえずビーチのある終点のククナリースまで行ってみる(2.00€)。ビーチに出てみたが日が照る瞬間もあるが基本曇ってる。人も少なく寂しい感じ。

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岩や小石がない純砂浜ビーチは久々

せっかく来たのでビーチタオルに寝そべって無理やり時間を過ごす。でも何か寒い…。1時間が限度だった。結局逆ルートのバスでスキアソスタウンに戻っる(2.00€)。そしてなんとなく今朝見かけたクルーズツアー看板をまた見て衝撃を受ける。1つ目の看板(クルーズ船は現在スコペロス島のビーチを周ってるので不在)に今朝はなかった張り紙が貼ってある。

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要は「明日はシーズン最終日なのでスキアトス島巡りツアー(当然ララリアビーチ含まれる)を無料でやります。料金はチップのみ!」だと。 なぜ今見てしまったこの張り紙!!! これならあと1日眺めのいいホテルに泊まって、念願のララリアビーチに行けるじゃん。しかもペロポネソス半島では時間を持て余すこともないパーフェクトプラン! でももう明日の航空券買っちまったじゃないかー! しばらく凹んだがまぁいいやとすぐに諦めた。

 

スキアトス島泊

 

5日目:スキアトス島脱出

朝9:30に宿をチェックアウトしてタクシーで空港へ(10€)。空港はタウンの東すぐ近くにあるがタクシーしか行く方法がない(なぜならバスは西への1ルートしかないからw)。スキアトス空港は飛行機がすぐ傍で発着するので少々有名でもある。写真で見たら墜落直前の衝撃写真かってほど近い。

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ネットで拾った写真(近いっ!)

アテネ国際空港までの飛行時間はたったの30分。というかなぜ旅行初日に空路でスキアソス島入りしなかったのかと自問自答。帰りにボロス経由でメテオラ行きを計画してたので、勝手に行きもボロス経由と思い込んでたのかも。初日の陸路移動の移動費、移動時間、トランジットホテル代でずいぶん損した気分に。

アテネ空港到着後は初日と同じX93番バスに乗って、今度は終点のキフィソウバスターミナルへ(5.50€)。ペロポネソス半島でまだ行ったことなくて絶対行きたいところは「古代メッシーニ」と「バッサイ神殿」。この機会に行きたかったが、この2か所は行くのが大変らしいのでまた今後の旅行でちゃんと計画して行った方がいいようだ。そこでペロポネソス半島は滞在したことのないアルゴスを拠点にミケーネ再訪することにする。ただパトラから月曜日に出るデルフィ行きバスに合わせるとパトラ入りまでに3泊分ほど時間がある。これまでバスで通過した感じだとアルゴスは普通の町で、旅行者が連泊するほどでもなさそう。よってまずはその先の観光地ナフプリオに1泊してエピダウロス遺跡も再訪することに。

早速アテネからバスで2時間かけてペロポネソス半島のナフプリオに到着(13.10€)。ここは何度来ても綺麗でリラックスできるので〇。ナフプリオ2泊で、アルゴス1泊にしようかなと迷う。とりあえず日が暮れるまで散歩した。

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ナフプリオン泊

 

6日目:エピダウロス遺跡再訪

週間天気予報に反して今日もまぁまぁの天気。朝10:30に1日1本のエピダウロス(アスクレピオスの聖地)行きバスがでるので往復チケットを購入(5.80€)。ミニバスで50分ほどで遺跡入り口に到着。ただし帰りも1日1本しかなく12:15に出発。つまり遺跡見物は1時間しかない。まずはメインである有名な円形劇場。その後、駆け足で博物館、遺跡群を見て周る。当然ぱっと見る時間しかないが、この地は4度目なので我慢。

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遺跡入り口でそのまま待機してたミニバスに乗って13:00過ぎにナフプリオに戻った来た。ホテルはチェックアウト済みだったため、結局ナフプリオ1泊、アルゴス2泊にすることに。ただしアルゴス自体はあまり見どころなしとみて、この日は夕方までナフプリオで過ごした。昨日の散歩コースを再び歩いたり、海の見えるカフェで時間を過ごす。

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ナフプリオとアルゴス間は1時間おきに普通のバスが走っている。夕方、ナフプリオの宿で荷物を受け取ってバスで20分でアルゴスへ(1.60€)。期待してなかったけどやはり現在は普通の町(古代アルゴスは重要だった)。丘の上に中世の要塞はあるが、すでに登ったことあるナフプリオの要塞(パラミディ)と似たようなもので興味なし。考古学博物館は閉鎖中。唯一、古代劇場は行ってみたいが15:30には閉まるのでアルゴスを去る朝に行くことにする。

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アルゴス中心地(丘の上にラリッサ要塞)

ここでまた失敗が。バスターミナルで確認するとアルゴスからミケーネ行きのバスはないらしい。ミケーネに近いアルゴスなら直バスがあるはずと勝手に思ってた。唯一の方法はアテネ行きの長距離バスに乗って15分後にミケーネの隣町で下車してミケーネまで1時間歩くしかないらしい。まーじーかー。この長距離バスはナフプリオが始点なので、それなら綺麗なナフプリオで3泊でもよかったくらいだった! まぁでもアルゴスに泊まったことなかったからいいや。しかし何かほかに方法はないのか夜にKTELサイトを調べると、なんとアルゴスではなく今日去ったばかりのナフプリオからミケーネへ1日1本バスがあるやないかい! 

 

アルゴス泊

 

7日目:ミケーネ遺跡再訪できず

昨日の夜からいよいよ小雨が降ってきた。田舎道1時間なら散歩にいいかもと思ったが、この天気だと少々不安。よってアルゴスからアテネ行きの長距離バスに乗って途中下車して遺跡まで1時間歩く案は却下。朝9:00か10:00発のバスでナフプリオに戻って、そこから10:30発のバスでミケーネへ行くことへ。ところが翌朝は大雨で目覚める。さすがにこの状態で遺跡見物はしたくないとミケーネ行きを諦めて2度寝。

9時半ごろ再び目を覚ますと、どんより曇ってはいるが雨は止んでいる。一瞬迷ったが、これならミケーネ行けるかもと急いで着替えてホテルを出る。早歩き10分でバスターミナルに到着(あとで気づいたがナフプリオ行きバスは離れたバスターミナルまで歩かなくても中心地からも出てた)。10:00発ナフプリオ行きのバスを待つ。これで10:20頃ナフプリオに着けば、10:30発のミケーネ行きバスに乗れるはず。ところが10:00発ナフプリオ行きのバスが10分遅れて到着。間に合わないかと思ったが、運転手がなんとか遅れを取り戻してくれて、ぎりぎり10:25ナフプリオに到着。

急いで「10:30発ミケーネ行きのチケットください!」と頼むと、窓口のおばさんに「あなた昨日スーツケース持ってここを去ってなかった?」と突っ込まれる。その上なんと、「天気悪いから今日のミケーネ行きはキャンセルよ」。バスって雨でキャンセルするのかと思ったが、元々観光客のために設置した路線と思われ、この天気ではほぼ誰も行かないのでキャンセルになったようだ。ミケーネは大のお気に入り遺跡だが今回はしょうがない。

せっかくナフプリオに戻ったので、南へバス20分のトロ村行きバスに乗ってみることに(写真で見て興味もった)。

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ネットで見たトロ村の写真(追記:トロじゃなくパルガの可能性大)

トロ村行きバスも同じく10:30発。窓口のおばさんに「向こうに止まってるあの大きなバスだから走って!もう出発するわよ。チケットは運転手から買って」と言われ、トロ村行きバス停へ。言われた大型バスの前に来たが、誰もいない。停留所には「トロ」と書いてるので場所は間違いないが、停車してる大型バスには行き先も表示されてないし、車内も暗くて運転手も乗客もいない。5分経っても何の変化もないのでトロ行バスはすでに別バスで出発済みとみた。結局トロ村にも行けず、コーヒー飲みながら要塞島ブルジイを眺めてボーとする。

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コーヒー飲みにナフプリオに来ただけになったが、昼すぎのバスでアルゴスに戻った。その後、今日のうちに古代劇場などの遺跡を周った。見終わったころにはまた雨が降ってきたので、付近のビザンチン美術館で過ごしてからホテルに戻った。幸いホテルは格安の割に大きめの部屋でデスクがあり、WiFi環境も良かったのでこの旅行中出来ていなかったドイツ語勉強をして過ごした。

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アルゴス泊

 

8日目:アルゴスからコリントス経由でパトラへ

この日の朝は小雨。まずは9:45発アテネ行のバスに乗ってコリントス運河傍のバス停で下車。次に11:00発パトラ行きバスに乗り換えて2時間後にパトラ到着。到着したパトラのバスターミナルで確認するとデルフィ行きのバスはないらしい。ただパトラにはもう一つバスターミナルがあり、そこでも確認するように言われた。ところがこのもう一つのバスターミナルが移転していて誰に聞いても新住所がわからない。数日前にメール問い合わせした返事も来ないし、昨日から電話してもつながらない。

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とりあえず到着したバスターミナル付近のホテルをアプリ予約して即チェックイン。海前のホテルだがsea viewルームがなかったので、海と反対側の部屋をとるしかなかった。同じような値段でその近くにsea view部屋のホテルも2つほど見つけたが、レヴューがすごく悪いのでやめといた(WiFi評価も悪い)。チェックインしたホテルの部屋は快適だけど全然景色がなく、やっぱsea view部屋のホテルにすればよかったかなーと少々後悔。というのも以外に海側(湾)の景色が背景に山があって綺麗。

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ホテル最上階からの景色

ホテルのフロントが調べてくれてもう一つのバスターミナルを発見。ホテルから歩いて5分のところにある国際線クルーズ船の寄港内にあるらしいが、やはり電話しても通じなかったらしい。とりあえず歩いてそのターミナルに行ってみる。建物の中に入ってみると入国審査ゲートや免税店があり、目立たないところにKTELの窓口発見。窓口は閉まってたがデルフィ行きのバススケジュールが貼ってあった。間違いなく月曜12:40にパトラ発デルフィ行きはあるようだ。

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見つけたバスターミナル

ほっとしたらとりあえず街歩き。パトラは今回が初滞在。さすがに街は大きい。それにごみや落書きだらけで汚い…。観光地ではないが、現地の人で賑わってた。プラカ区や名所の少ないアテネって感じか。ただアテネと違ってなんか人がやたらと親切。一応街外れに考古学博物館や街中に遺跡があるが、どこも見学は15:30までなのでこの日は街歩きのみにした。

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パトラ泊

 

9日目:パトラ観光

パトラはギリシャ第三の都市だがとくに見どころが多いわけではない。ただ近くにはリゾート島が多いし、ペロポネソス半島自体には見所多いので夏場には日帰りツアーとか沢山ありそう(想像だけど)。近郊にあるミケーネ時代の墓地遺跡には興味あるが、タクシーしか行く方法がなく、現金が尽きてきたので諦めた。

朝は大雨で出かけられず。昼前にやっと小雨になったので、まずは歩いて30分の考古学博物館へ。特にミケーネ時代の埋葬展示やローマ時代のモザイクが素晴らしかった。特別大きな博物館ではなかったが結構時間を掛けてしまって、街中にある他の見どころへ慌てて向かう。街歩きが終わるころの夕方やっと日が照ってきた。ただし夜に再び大雨。

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パトラス城へ続く階段

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聖アンドリュー大聖堂

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大聖堂内部

パトラ泊

 

10日目:パトラからデルフィへ移動

朝は相変わらず曇ってたが雨は降っていない。11時前にホテルをチェックアウトして荷物を預けたらデルフィ行きチケットを買いにバスターミナルへ。ところが昨日見つけたKTELの窓口はまだ閉まっている。どうせギリシャ時間でギリギリでないと開かないだろうと、とりあえずは昨日行けなかったパトラス城へ行ってみた。遠くからも目立ってた階段を気合い入れて登るといい眺め。

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そこから少し歩いてパトラス城に到着。こちらも城からの眺めは良かった(雨降ってなくて良かった)。

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ホテルに荷物を取りに行ったあと再びバスターミナルへ。出発20分前になのにまだ窓口は開いてない。というか実はデルフィ行きバスなんてなかったりして。隣の別のKTEL窓口(9月の旅行でお世話になったKTELケファロニア)の人に聞いたら、実はこの人が兼任してたみたいで隣の窓口まで移動してチケット売ってくれた(13.60€)。

12:40パトラ発で有名な斜張橋を通ってペロポネソス半島から本土へ。本土に入ったらバスはその後2時間はずっと海岸線を東に走る。途中から大雨になったけど、海外線では海辺のすぐ近くを走るため眺め最高。これが晴天だったらどんなにいいか。

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そしていよいよこれからデルフィの山に向かって北へ走るかという時に、バスを乗り換えるように言われた(直通じゃなかったのね)。10分後に来たアテネ行きバスに乗り換えて、20分ほどで山頂にあるデルフィに到着。

デルフィは3回目。今回は眺めのいい部屋に泊まりたくて前もってチェックしておいた宿をバス移動中に予約。雨も止んでおり、部屋からの景色は最高!ただし晴れじゃないのが惜しい。晴れてたら日没の景色や夜中の星空も最高だったはず。

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部屋からの景色

デルフィ泊

 

11日目:デルフィ遺跡再訪

朝起きたら(曇ってるけど隙間から)日が照ってるー! まずは朝の散歩からと宿を出てデルフィ遺跡や博物館を通り過ぎてそのまま歩いてたら遠くに行きすぎた。来た道を逆に戻る途中から小雨が。デルフィ遺跡群から少し離れたAthena Pronaia Templeを見学するころには本格的に降ってきたので、メインの遺跡群を通り越してまずは博物館へ。

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Athena Pronaia Temple

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有名なCharioteer

博物館でじっくり時間を掛けて見た後も雨は止まず。というか大雨になってる。よって一旦宿へ戻った。午後3時ごろに雨が止んで日が照ってきたので、メインのデルフィ遺跡へ。曇ってはいるけど青空も見え始め2時間じっくり遺跡見物できた(COVID対策で見学2時間と制限があった)。

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デルフィ泊

 

12日目:デルフィから最終地アテネへ

朝起きたらまぁまぁの天気。宿をチェックアウトして町の入口で見つけたバス停のサインがあるところへ行ってみたが、チケットを買うキオスクがない。すると付近に同じバスを待ってるらしいご老人が居て、チケットはバス停サイン隣のレストラン内で買えると教えてもらった(15.10€)。こういう情報はちゃんとバス停かレストラン前に表示されるべきじゃないのか。

同じバスに乗ったこの老人はアメリカからの旅行者で3時間のバス移動中楽しくおしゃべりさせてもらった。これまでに80か国旅してるらしく色々な話を聞けて楽しかった。南米マヤ文明の学者とのことでその話を聞いたり、ギリシャ考古学にも興味がある方で逆に色々質問されたり情報交換した。 

バスはアテネ郊外のリオシオンバスターミナルに到着。少し歩いたところにある地下鉄駅からメトロで中心地へ行こうと思ってたけど、バスで仲良くなったご老人がシンタグマ広場までタクシーに乗るとのことなのでシェアさせてもらった(5€)。アテネの宿はシンタグマ広場から延びるエルムー通りにあるので、ここから歩いて通りの中心地にある宿に到着。何度も来たことあるアテネ。今回は2泊することに。到着日は取りあえず街ぶら。

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アテネ泊

 

13日目:旅の最終日

さすがにアテネ中心地の見どころは(たぶん)すべて何度か行ったことあるので、今回はまだ行ったことのない郊外にある世界遺産ダフニ修道院へ行ってみることに。

行き方はこちらを参考にした。まずは宿の最寄りのメトロ駅Monastirakiに行き、お金目当てに発券機のタッチパネルを手伝ってくる人を撃退しつつ、往復用にシングルチケットを2枚購入(2.40€)。その後M3番線メトロに乗ってAgia Marinaで下車。今度はここから876番バスに乗り換えてダフニ修道院最寄りのByzantiouで下車。修道院はバス停から反対車線側にすでに見えてるが、道路反対側に移動するのが大変。信号機は付近にないので、高速道路並みの交通量とスピードの車の波が途切れたときを見つけて横断。

ダフニ修道院では入り口が閉まっていて、ボタンを押して中に入れてもらう必要があった。中の人にワクチン証明を見せた後は自由に見学。ビザンティン教会のモザイク画は、イタリアRavennaのような派手さは全くないがとても貴重なもので、他2か所(ヒオス島のネア・モニ修道院、デルフィ近郊のオシオス・ルカス修道院)と共に世界遺産に登録されている。

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修道院見学を終えたらすぐ目の前にあるバス停で帰りのバスを待つ。ところがバスが止まってくれない。よく考えたら高速道路並みに車がビュンビュン走ってるところでバスが停車できるはずもなく、バス停ではあるけどサインや時間表もなかったので使われてないらしい。そこでアテネ中心地方面に少し歩いて見つけた正しいバス停Psychiatreioに移動し、ここから無事に876番バスに乗車してメトロ駅Agia Marinaで下車。メトロM3番線に乗ったらもと来たMonastirakiまで行き、今度はここからM1番線に乗り換えて1駅目のOmoniaまで移動。そこから歩いて国立考古学博物館に行くことに。ところが外に出るとドシャ降り。雷まで鳴ってる。しばらく付近のベーカリーカフェで時間潰したが全く止む気配なし。しょうがないので雨の中10分歩いて国立考古学博物館へ行った。

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久々の国立考古学博物館(12€)。ここはお気に入り博物館の1つで、青銅器時代から紀元前4世紀までのコレクションが特に素晴らしい。興味ない人でも絶対写真で見たことあるだろう作品がいくつかある。ただし今回はコロナの影響だろうが未公開の部屋が沢山あった。

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ゼウス又はポセイドン像

本当ならこの後はアクロポリス博物館へ行って、晴れてたら夕方はスニオン岬にでも行きたいところがだ、相変わらずひどい雨。よってアクロポリス博物館も諦めて宿に戻った。滝のような雨が続いて、雷もすごいんだけど、明日は帰国の飛行機飛ぶのかと不安に。ていうかアテネ市内の道路の水はけの悪さよ。何度もくるぶしまで来る水の中を歩く羽目に。

 

アテネ泊

 

14日目:帰国

朝8:30に宿をチェックアウト。シンタグマ広場からX95番バスで空港へ。そして出国。今回は最初に予定してた「島滞在型」休暇から随分と違う形に。結構移動した上に雨で時間を無駄にしたところもある。でもデルフィは景色も楽しめたので満足。今度から島を巡るギリシャ旅行は遅くても9月までに行くべきと実感。

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実際の旅行ルート(赤〇=滞在、青〇=日帰り)



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