SueMera’s 勉強部屋

ドイツ語勉強中(たまにイタリア語、ギリシャ語、ロシア語、韓国語?)

旅行:デンマーク(2023年4月)

今回の旅は初のデンマーク。4月だけど寒かったー。たった4泊しかなかったけどまぁ十分だったかな。コペンハーゲン空港から直行バスで移動してオーフスで2泊、その後オーデンセ観光に数時間立ち寄ってからコペンハーゲンへ戻って2泊。

デンマークということで現地通貨はユーロではなくクローネ。将来再び使うこともないだろうから現地通貨は調達せずカードだけで乗り切った。都市間移動は鉄道がメインで、市内ではバスや地下鉄も利用。デンマーク国鉄(DSB)のアプリが非常に便利だった。カード情報を登録することで国内鉄道移動だけでなく、コペンハーゲン市内のバスや地下鉄チケットもポチッと簡単に購入。今回の旅は飛行機、鉄道、バスなど利用した移動手段すべて時間通り運行。乗車・下車の場所情報や時間表などはアプリ内や現地案内板でとても分かりやすく、全体的にインフラの整った先進国という印象が強かった。あとデンマークは美術館・博物館の質が良かった。

以下、ただの自分用記録

 

1日目:コペンハーゲン国際空港からオーフスへ移動

まずはデンマーク到着後すぐに空港の10番駐車場前から発車のFlixバスで4時間かけてオーフスまで移動(20.99€)。鉄道での長距離移動はチケット代が高額なのでFlixバスにしたけど、デンマーク国鉄にはOrangeという早割チケットがあることを後で知った(こちらはオーフスからコペンハーゲンへの移動に利用)。

オーフス到着後はホテルにチックインして夕食と少し町歩き。オーフスはデンマーク第2の都市らしいけど特別都会ってわけではなかった。それでも町って感じで交通も発達してるし中心地は建物や人もいっぱい。ヨーロッパは夏時間に入ってるので4月でも日が暮れるのが思ったより遅かった。

オーフス泊

 

2日目:念願のシルケボー博物館

今回のデンマーク旅の目的はオーフス拠点でシルケボー博物館に行くこと。ここにある有名なTollund Man (泥炭地で発見された紀元前4世紀頃の人間の遺体)をずっと見てみたかったから。

シルケボーへ向かう前の午前中、まずはオーフス郊外にある別の博物館へ行ってみた。行き方はバス往復だけどチケット発券機がどこにもない。ホテルの人に聞いたらMidttrafikというアプリで市内バスのチケットは購入可能とのこと。これにカード情報を登録することで、モバイルチケットにて往復のバス代を簡単に払うことができた(片道22kr= 約3€)。ちなみにバスや電車ではモバイルチケットを見せて乗る必要はなく、係員が来た時に見せればいいだけ。でもオーフスでは一度もチェックする人に出会わなかった。

市バス18番で20分ほど郊外に向けて走って到着したのはモースゴー博物館(180kr = 約24€)。こちらにもシルケボーのと同様に泥炭地で発見されたGrauballe Manという紀元前3世紀頃の遺体がある。神事の生贄として喉を裂かれて命を落としたと考えられている遺体で(あくまで説)、泥炭の中で保護された状態だったので乾燥してない皮膚の質感が今でもすごい。

Grauballe Man以外の展示は予備知識なしで行ったけど、このモースゴー博物館はすごく良かった。先史時代と民俗学の博物館で展示法がすばらしく、体感型博物館で全然飽きない。というかいつの間にか何時間も過ごしてしまって、市内に戻ったらすぐにシルケボーに向かう必要があった。そのためあと一か所予定してた中心地のアロス・オーフス美術館に行くことができなかった(オーフスではメインの観光地ともいえる現代美術館)。

市内中心地の駅まで戻ったら鉄道でシルケボーへ。こちらもデンマーク国鉄のアプリで乗車前にポチッとチケット購入すればOK。この区間は早割はなく通常チケットのみ購入可能(片道102 kr = 13.70€)。1時間でシルケボーに到着。

シルケボー博物館は駅から歩いて13分ほど。中心地から外れてるので歩いても何も面白くない通りだけどバスに乗るほどでもないので往復歩いた。

到着したシルケボー博物館はめっちゃこじんまりしてて驚いた。中庭を挟んだ2つの建物。1つ目の建物(少しだけ民俗学展示物もある)でチケット購入(75 kr = 約10€)して、中庭通って2つ目の建物へ。

2つ目の建物も部屋数は少なく、その内2部屋は閉まってた。目的のTollund Manはメインなので入ってすぐに再現された蝋人形や研究成果の展示ルーム。奥の部屋でいよいよ念願のご対面。

前出のモースゴー博物館のGrauballe Man同様、生贄として殺害されたと言われている(あくまで説)。こちらは首を絞められた皮ひもがついた状態で発見された。泥炭地で発見された当時はあまりの生々しさに現代の殺人事件として調査が始まったらしいが、後に紀元前4世紀に生きていた男性の遺体と判明。

オーフスに戻ったら夕方。他の見どころはすでに閉まってたので適当に町歩きだけした。

オーフス泊

 

3日目:フュン島オーデンセ途中下車、そしてコペンハーゲンへ

デンマーク国鉄にはOrangeという早割チケットがある。数が限られていて売り切れると通常価格のチケットを購入するしかないが、日程を前もって確定できるなら断然早割がおすすめ。今回の旅では観光シーズン外ということもあり1週間前でも早割チケットが購入可能だった。通常価格の7~8割引きとかで超お得。

この日はオーフスからコペンハーゲンへの移動日。途中でフュン島オーデンセに立ち寄るため、まずはオーフスからオーデンセ行き電車に乗って1時間半で到着(通常429 krがOrange早割で74 kr = 約10€)。

オーデンセは童話作家アンデルセン生誕の地。写真で見る限り童話の中のような所かと思ってたら駅を降りたらいきなり街だった。とりあえず中心地に向かって街歩き。歩いてたらアンデルセン子供時代の家を発見。チケット代の割にはキッチンと繋がった小さな部屋とバックヤードのみで見学は10分もいらない感じだった(75 kr = 約10€)

オーデンセには他にもアンデルセンの大人時代の家や博物館もあったけど、実はべつに童話にもアンデルセンにも興味あるわけでない上に時間も限られてたのでパス。ただその付近の建物は昔ながらの趣があってよかった。

中心地はオーデンセ大聖堂周辺。この辺はいかにもヨーロッパの街って感じでカフェやお店でに賑わっていた。大聖堂の裏にはアンデルセン公園。やはりアンデルセン尽くしだけどオーデンセ自体は勝手に想像してた童話の世界の雰囲気より近代的だった。

オーデンセで数時間ほど過ごした後は駅に戻ってコペンハーゲン行きの電車に乗車(通常319 krがOrange早割で 89kr = 約12€)。2時間弱の移動で首都コペンハーゲン到着。さすがに都会。駅正面にいきなり有名なチボリ公園(行かなかったけど)。

ホテルに荷物置いたら街歩き。もう夕方で宮殿や美術館などには入れないので閉館時間無縁のニューハウンまで散歩。途中で迷子の英国ご婦人に遭遇。明らかに外国人の私にまで「〇〇ホテルどこかわかる?」と助けを求めてくるほど困ってたよう。滞在ホテルへの帰り方が分からず周辺をぐるぐるさ迷っていたらしい。携帯のGPSで場所を検索してホテルへの帰り方を教えてあげたら「真っすぐ歩いて最初の門で左」という歩いて3分の距離だった。迷うと近所でもグルグル周ってしまうんだよね。

30分ほど歩いて到着したニューハウンはさすがに観光客で溢れていた。よくネットや写真で見る景色。でも港かと思ってたらこんな街中にあるとは知らなかった。

コペンハーゲン泊

 

4日目:コペンハーゲン観光

この日は1日掛けてコペンハーゲン内の見どころを何か所か回る予定が、最初に行ったニュー・カールスベア美術館が素晴らしくて1日費やしてしまった。ビール会社カールスベア社創立者家族のコレクションを収めた美術館らしい。

個人のコレクションなので元々は観賞用に入手したであろう状態の良い作品や、立派な作りのレプリカ、有名だけど一点物でない作品も多い印象。国立美術館なら状態が良くなくても価値のある作品なら入手・展示するだろうけど、こちらはひたすら美しく見ごたえる作品が多い。コレクションは地中海周辺古代美術からヨーロッパ近代美術、デンマーク美術と広範囲。屋上からの景色も見ることができる。個人のコレクションではアメリカ・ロサンゼルス郊外のJ・ポール・ゲティ美術館に負けない規模。

朝10時頃に美術館に入ってから敷地を出てきたときはすでに夕方。そのためまた他の見どころに行く時間がなかった。なので今回も閉館時間の関係ないストロイエ(有名なショッピング通り)をぶらぶら歩いたり、地下鉄で少し離れたところにある「人魚の像」を見に行った(片道24 kr = 約3€)。「人魚の像」は話には聞いてたけどベルギーの「小便小僧」並みに何の感想も印象にも残らない感じではあった。。。

チボリ公園は付近を通過中に柵の間からさらっと写真のみ。

コペンハーゲン泊

 

5日目:帰国

デンマーク国鉄アプリで空港行きバスチケットを購入して空港へ(30 kr = 約4€)。そして出国。

コペンハーゲンにはもっと沢山見どころはある。アメリエンボー宮殿、ローゼンボー離宮、クリスチャンスボー城、国立美術館、などなど。でも個人的に絶対行きたかった感じでもなく、今回はニュー・カールスベア美術館だけで満足だった。

あとキャッシュレスが普及してたのでカードのみで旅行できてよかった。実はニュー・カールスベア美術館では小バック以外はロッカーに預ける必要があり、こちらは20 krコインを入れる必要があった(荷物引き取り時にコインも戻ってくる仕組み)。ロッカールームには20 kr コインと同サイズのトークンをカード購入できる自販機がある。なのでここでトークンを購入してロッカーを利用。そして、荷物引き取り時に戻ってきたトークンを同自販機に入れると実物の20 krコインと交換されて戻ってくる。なので今回の旅ではカードのみ利用したが、帰りには20 krコインを手にして帰国することに(今後使い道ない)。

 

 

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